『最高の生き方』は、『最強の働き方』『一流の育て方』で同じみのムーギー・キム氏が、哲学・脳科学・心理学・霊長類学・宗教学の真髄を1冊にまとめた最高傑作です。
今回はこの『最高の生き方』について紹介していきます。
著者は慶應義塾大学総合政策学部卒業後、INSEADでMBAを取得し、外資系金融業界やバイリンガルを生かしたコンサル事業で活躍しています。
著書は6カ国にて60万部突破しており、一度は読んでおきたいものです。
Amazonレビューには、
『この本は、著者が「これで執筆活動を引退されてしまうのでは?」と思えるほどの集大成になっている』
『ムーギー・キムさんと中野信子さんら有名著書のコラボが最高傑作を生んだ』
などの声が上がっています。
では早速内容を見ていきましょう。
人生の疲れ、悩みの解決策とは
本書は[なぜ働いているのだろう][なぜ頑張れないのだろう][自分にとっての価値あるものとは何だろう]といった人生の疲れや悩みへの解決策が載っています。
先に結論を申し上げてしまいますが、その答えはズバリ「幸福の相対性理論」が働いているためです。
つまり、他者との比較によって幸福を感じていることによる弊害が起きていると言うわけです。
SNSで溢れる虚像
近年、インターネット社会が大流行し、世界中で大人気になっているSNSとして『Instagram』があげられます。
Instagramでは、みな、かわいい自分・かわいい我が子・かわいいペットの他、飲み食いした映えな食事・綺麗な景色・高級ホテル等々の写真をかっこよく、おしゃれに加工し、投稿しています。
ここまで聞いていると「あぁ、Instagramの投稿は本当の人・物そのものではなく、加工し完璧に作られた虚像だよね」と気づくことができるはずです。
ですが、人間の脳は単純すぎるが故、見たものを本人・本物そのものと勘違いをしてしまう性質があります。
つまり、虚像である完璧に完成された人・物と完成していない自分を比べて自己嫌悪に陥ってしまっているわけです。
ちなみに、辞書で『虚像』と調べると『実際とは異なる、作られたイメージ』と出てきます。
つまり本書では”Instagram上の”友人や有名人たちのことを指します。
実際とは異なるものと比べて不幸を感じる必要などあるのでしょうか?いいえ、そのような必要はありません。
このように、幸福を感じて生きるためには『自分の軸』を作ることが大切です。
比べない生き方
幸福を他人と比べてしか感じられない人間には、最高の生き方はできません。
インターネット社会が進む中で、このように他人が気になると言う人間の習性を理解し、利用して生み出されたビジネスがSNSです。
[他人の行動が気になってしまう][他人に比べて不幸だと思う]これらは間違いなのです。
幸福とは、比べて感じる物ではなく、自らの心で感じることです。
あなたも比べることをやめて、最高の生き方を実現しませんか?
本書のまとめ
ムーギー・キム氏の『最高の生き方』は、哲学・脳科学・心理学・霊長類学・宗教学の観点から「なぜ他人は比べてしまうのか?」「なぜ他人は他人を気にしすぎてしまうのか?」「幸福とはなんなのか?」など、現代人の悩みを解決するためのヒントがまとめられています。
また本書の中で著者本人が言うように、”頭のいい学者でなく、何事もうまくいっている天才でもない、人一倍悩み、挫折した”ムーギー・キム氏だからこそ私たちに響く内容になっています。
他にも悩みの種である迷惑な人達を動物に例えて面白く、分かりやすく解説しているところも大きな魅力の一つです。
[女の激しい争いーマウンティング・クイーン・ゴリラ]
[成功は私のおかげ、失敗は部下のせいーテガラノドン]
こんな人達の傾向と対策もまとめられています。
知らないうちに「幸福の相対性理論」が働いて、他者との比較によって幸福を感じてしまう私達。
その道の専門家たちからの言葉は、生きる指標になります。
きっと今ある悩みに合った答えが見つかりますように。
気になった方は、ぜひお手に取って読んでみてくださいね♪