サラリーマンからフリーランスへ、医療保険の退職時手続きまとめ

働き方改革

サラリーマンをやっていたが独立を決めて退職する予定。

フリーランスになったら任意継続?国民健康保険?などいろいろあって健康保険の手続きをどうすればいいかわからない。

そんな疑問に答えます。

この記事の内容は以下のとおり。

  • 日本の医療保険制度の仕組み
  • 退職時の医療保険の手続きまとめ
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日本の医療保険制度の仕組み

退職時の手続きの前にちょっと制度のお話を。

「国民皆保険(こくみんかいほけん)」って聞いたことありますよね?

日本の医療保険制度は必ずいずれかの保険に加入しなければならないんです。

例えばサラリーマンは協会けんぽだったり、同業者の健保組合であったりに加入しますし、自営業者は国民健康保険や同業者の国保に加入します。

このようにあなたの状況によって加入できる保険制度が複数あって、あなたはその中から一番自分にあった保険を選んで加入するわけです。

とても複雑ですね…

国民健康保険と健康保険の違い

状況に合わせていくつかの医療保険制度が用意されていると言うことでしたが、大きく分けるとサラリーマンが加入する健康保険とそれ以外の人が加入する国民健康保険に分類出来ます。

転職・退職で医療保険を切り替える際にこの2つの違いをざっくり理解していおくとメリットデメリットが分かります。

2つの保険制度の違いをまとめた表がこちら。

国民健康保険健康保険
本人・家族の医療費3割3割
小学校入学前の家族の医療費2割2割
70歳以上の家族の医療費1割(原則)1割(原則)
傷病手当金なし給与の3分の2
出産手当金なし給与の3分の2
出産育児一時金条例に従う原則42万円
葬祭費条例に従う5万円
高額療養費 約8万円を超えたら還付約8万円を超えたら還付
療養費 7割還付7割還付
保険料 市町村により異なる給与の約10%

退職時の医療保険の手続きまとめ

サラリーマンからフリーランスへ独立開業する際の退職時の医療保険の手続きをすべてまとめました。

サラリーマン時代は会社が加入している健康保険組合(協会けんぽの場合が多い)に加入しています。

退職してフリーランスになった場合には、次のようないくつかの選択肢があります。

  1. 家族の被扶養者となる
  2. 任意継続制度に加入する
  3. 国民健康保険に加入する

それぞれ条件がありますが、これらのうち一番有利なものを利用するかたちです。

それぞれ保険料や給付内容が異なるのでよく比較検討する必要があります。

家族の被扶養者となる

まず、家族の被扶養者となれるか検討しましょう。

あなた自身は保険料は払わなくて済むうえ、扶養者である家族の保険料も変わらないので保険料が一番安くなるからです。

家族の被扶養者となる条件は次のとおり。

  1. 年収が原則として130万円未満、かつ被扶養者の年収の2分の1未満である
  2. 3親等以内の親族である

配偶者の被扶養者となれた場合、60歳未満だと納付義務のある国民年金保険料を支払うことなく「国民年金の第3号被保険者」となることが出来ます。

健康保険も国民年金も両方とも保険料を支払うことなく加入できます。

お得ですね。

「被扶養者となるための手続の方法は?」

被扶養者(異動)届と添付書類を保険組合等に提出して行います。

家族の扶養に入れない場合は、任意継続か国民健康保険

被扶養者になれない場合には任意継続制度か国民健康保険かを比較検討することになります。

比較のポイントとしては次の点。

  1. 保険料の安さ
  2. 給付内容

まずは保険料の安さを検討することになるでしょう。

任意継続制度とは

任意継続制度とは、言葉のとおり在職時の医療保険制度をそのまま継続することができる制度です。

サラリーマンは皆、協会けんぽ、会社単独、または、同業者で運営している健康保険組合に加入しています。

これらどの健康保険組合に加入していても任意継続の制度はあって、最大2年間継続して加入することが出来ます。

任意継続の要件

任意継続を利用できる方には要件があります。

  • 退職する前2ヶ月以上所属していた健康保険に継続加入していたこと

です。

任意継続の保険料

任意継続制度の保険料は、ざっくりいうと退職時に天引きされていた保険料の2倍の金額です。

会社在籍時は半額会社負担だったので、全額を自分で払うイメージですね。

ただし、その額が27,916円を超える場合には、27,916円となります。

在籍時に28万円相当の給与をもらっていた場合には、上限の金額になります。

在籍時もらっていた給与が高ければ高いほど保険料は割安になります。

任意継続の手続き方法は?

任意継続の手続きは、健保組合であればその組合に、協会けんぽであれば所轄の協会けんぽへ、申出書とともに資格喪失連絡票、住民票、印鑑を持参して、退職後20日以内に手続きします。

国民健康保険とは

国民健康保険とは、一般的には自営業者者が加入している健康保険です。

国民健康保険の保険料

国民健康保険の保険料は、前年の年収と加入する世帯人数と固定資産を基礎として市区町村が決めた計算方法で計算されています。

市区町村の担当課に確認すれば保険料がいくらになるのか教えてくれます。

国民健康保険の手続の方法は?

国民健康保険に切り替える場合は、退職の翌日以降14日以内に市区町村の窓口で資格喪失連絡表、印鑑、年金手帳を持参して国民健康保険被保険者資格取得届を提出する必要があります。

退職時の医療保険の手続きまとめ

以上の内容をまとめるとこんな感じ。

  • 日本は国民皆保険で必ず医療保険に加入する必要がある
  • 会社を退職してフリーランスになったら、まず家族の扶養に入れないか検討
  • 家族の扶養に入れないなら、任意継続か国民健康保険、保険料が安い方に加入
  • 保険料はそれぞれ問い合わせれば確認できる
  • 任意継続は退職後20日以内に手続きしなければならない

以上です。