ふるさと納税をしたら医療費控除は使えるの?税理士が解説

ふるさと納税

今年はちょっと病気で医療費もかかったから確定申告で医療費控除を使おうと思っている。

ふるさと納税もしようと思っているんだけどなにか影響はあるのか教えてほしい。

こんな疑問に答えます。

結論から言うと、医療費控除を使う場合、ふるさと納税の限度額が減少します。

手続き的には、医療費控除は確定申告をしなければならないのでワンストップ特例は使えません。

この記事を書いている僕は、税理士をやっていまして、クライアントからふるさと納税の相談を受けることもあります。

これからふるさと納税をはじめたいあなたのために医療費控除とふるさと納税の関係について解説します。

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医療費控除でふるさと納税の限度額が減少します

医療費控除を使うとふるさと納税の限度額が減少します。

ですので、限度額の計算をする際、ふるさと納税をする際には、医療費控除も考慮した限度額を計算し寄附をする必要があります。

なぜ医療費控除がふるさと納税の限度額に影響するのか説明します。

所得税の仕組み

まずは所得税の計算の仕組みについて簡単に説明します。

  1. 収入ー経費=所得(儲け)
  2. 所得ー所得控除=課税標準
  3. 課税標準×税率=所得税額
  4. 所得税額ー税額控除=納税額

計算の仕組みをシンプルにすると概ねこんな感じ。

医療費控除はこのなかの所得控除にあたります。

ふるさと納税は税額をもとに限度額を計算します。

医療費控除は所得税額を減少させるので限度額も減少するんです。

医療費控除とは

医療費控除とは、その年の1月1日から12月31日までの間に自己又は自己と生計を一にする配偶者やその他の親族のために医療費を支払い、その支払った医療費が一定額を超えるときは、その医療費の額を基に計算される金額の所得控除を受けることができる制度です。

細かい話ですが医療費控除は通常の医療費控除とセルフメディケーション税制という2種類の計算方法があって、どちらかを選択して適用することになっています。

両方使うことはできないので注意です。

通常の医療費控除とセルフメディケーション税制

通常の医療費控除とセルフメディケーション税制について適用の要件や計算方法について解説します。

医療費を考慮した限度額を計算する方法

医療費控除を使った場合、ふるさと納税の限度額が減少します。

減少した後の限度額の計算方法を解説します。

実際の仕組みは結構複雑なのですが下記の計算式に当てはめればほぼほぼ正確に計算できます。

限度額=(住民税所得割額×0.2)÷{(90%-所得税率×1.021)÷100%}+2000円

ここでややこしいのは「住民税所得割額」と「所得税率」ですよね。

住民税所得割額

住民税所得割額とは、所得(儲け)に対してかかる住民税です。

計算の仕組みはほとんど所得税と同じで、大きく違うのは税率が所得税は超過累進税率になっているのに対して、住民税は一律10%であることです。

細かな違いとしては生命保険料控除の上限が違うことであったり、基礎控除が5万円少ないことであったりいろいろとあるのですが、とりあえずの目安を計算するにはいったん所得税と同じように課税標準まで計算して10%をかけるといいでしょう。

所得税率

所得税率は下記のテーブルから当てはめればOKです。

課税される所得金額税率控除額
195万円以下5%0
195万円を超え 330万円以下10%97,500円
330万円を超え 695万円以下20%427,500円
695万円を超え900万円以下23%636,000円
900万円を超え1,800万円以下33%1,536,000円
1,800万円を超え4,000万円以下40%2,796,000円
4,000万円以下45%4,796,000円

医療費控除がある場合は確定申告で

ふるさと納税をした後は確定申告またはワンストップ特例をして、寄附額の還付または控除をする必要があります。

これをしていないと、ふるさと納税をしたつもりがただの寄附になるのでふるさと納税をしたら必ずすべき手続きになります。

このとき注意が必要なのは医療費控除を適用するには確定申告が必要になるので、ワンストップ特例は使えない点です。

ワンストップ特例の適用ができる方ワンストップ特例を適用できる方は下記の2要件両方を満たす必要があります。

  • 寄付をした年の所得について確定申告の必要がない
  • ふるさと納税の寄付先の自治体が5つまで

医療費控除は確定申告をする必要がありますのであわせてふるさと納税も確定申告でしか手続きが出来ないのです。

まとめ

ふるさと納税と医療費控除を両方使いたいときに影響があるのは以下の2点。

  • ふるさと納税の限度額が減少
  • 手続きは確定申告で

この2点に気をつけてふるさと納税をしましょう。

さっそくふるさと納税しましょう

医療費控除とふるさと納税の関係についてわかったらさっそくふるさと納税をしてみましょう。

ふるさと納税の手順は結構簡単で以下の3ステップで出来ます。

  1. ふるさと納税の限度額を調べる
  2. ふるさと納税サイトで寄付
  3. 確定申告またはワンストップ特例の手続き

これだけです。

ふるさと納税の限度額を調べる

ふるさと納税をいくらまでできるのか、限度額は年収や家族構成、医療費控除などで人それぞれ違います。

あなたの状況でのふるさと納税の限度額を調べましょう。

ふるさと納税サイトで寄付

限度額が分かったら限度額の範囲内で寄付をするだけ。

寄付をするにはふるさと納税サイトを使えば簡単に出来ます。

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確定申告またはワンストップ特例

ふるさと納税は寄附して終わりではありません。

所得税の還付、住民税の控除を申請しなければ寄附額を税金から差し引いてもらえません。

確定申告またはワンストップ特例を忘れずにしましょう。

ワンストップ特例は使える方に条件があります。

ワンストップ特例を使える方は手続き的にはかなり楽になるので活用して、使えない方は忘れずに確定申告をするようにしましょう。