【レビュー】橘玲『タックスヘイブン』はスリル満点の経済小説でした!

こんにちは。

かなり前から気になっていた本があったのですが、試験勉強等でなかなかよめずにいました。最近、時間に余裕が出来て一気に読破したのでレビューしたいと思います。

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橘玲『タックスヘイブン』

今回、レビューしたいのは橘玲氏の『タックスヘイブン』という経済小説です。

シンガポールを舞台にした経済小説

シンガポールでもっとも成功した日本人金融コンサルタント北川がホテルから墜落死した。死んだ北川の妻・紫帆は現地に、高校の同級生・牧島とシンガポールへ赴く。紫帆はそこで北川の現地妻と息子の存在を知る。北川は1000億円を扱うファンドマネージャーだったが、政治家や会社社長など、数々の顧客のプライベートバンクの口座に10億円、50億円規模で穴を開けていた。背後に見え隠れする、日本の首領が仕組んだブラジルへの原子力発電施設輸出計画とそれを見込んだファンドとその失敗。紫帆と大物政治家の過去。大物フィクサーの影と蠢く謎の仕手グループ。そして起こった大物政治家秘書の暗殺。北川の死は自殺か、それとも殺人か? 口座から消えた巨額の資金は、どこへ送られたのか!?

タックスヘイブンというタイトル!

タックスヘイブンというタイトル。

私がこの小説を読もうと思ったきっかけはこのタイトルでした。タックスヘイブンという言葉に釣られました。タックスヘイブンを日本語訳すると租税回避という意味になります。この単語を税金の専門書以外で聞くことがあるとは思いませんでした。これは税金に関わる立場として読んでみなければ、と思い手に取りました。

法律を犯す取引か!?スリル満点の内容

タックスヘイブンというと、法人税法上の外国子会社合算税制又は租税回避という意味合いで用いられることが多いかと思います。租税回避は、法律の範囲内で税金を逃れることを言うと思うのですが、この小説の中でされていたことは、もはや法律の範囲内ではないですよね笑。 この小説の中で行われていた経済取引はもはやタックスヘイブンではなく、脱税なのではないでしょうか笑。

そんな脱法的な場面が多々ありましたのでスリル感が存分に味わえる作品となっていますよ。

ひとこと

橘玲氏は、『マネーロンダリング (幻冬舎文庫)』や『臆病者のための株入門 (文春新書)』など名著をたくさん出しておられますが、橘玲氏の本を読んだのはこれが初めてでした。繰り返しになりますが、非常に面白かったので他の本にも興味が湧いてきました。